講習会レポート
2025年3月5日 経営管理委員会 委員長 酒井秀京
経営セミナー 「ビルメン企業のチャレンジ~はじめての外国人雇用~」
現在、日本の労働人口構成は大きく変化し、持続可能な会社づくりの対応を迫られています。また国はダイバーシティ経営を推進し、女性や高齢者、障がい者や外国人労働者の活躍により、日本社会の多様化と活性化を目指しております。今回は外国人技能実習制度についてのセミナーを開催し、13社15名の方々にご参加いただきました。
2025年3月5日(水)13時30分より、大成研修センターにて開催。テーマは、「ビルメン企業のチャレンジ~はじめての外国人雇用~」とし、前半は、外国人技能実習制度の歴史と現状及び将来展望、メリットやデメリットについて。後半は、実際のケーススタディや費用、現場状況についての実例紹介をして頂きました
前半講師の、宋艶苓(そう えんれい)氏は、来日後大学で経営学博士の学位を取得、大学で教育に従事した後、外国人技能実習生を監理する事業協同組合にて勤務、2024 年5月にGT ファースト協同組合を立ち上げ、「外国人が安心して働ける環境づくり」と「企業が成長するための人材活用」を両立させるための支援を行っています。
現在、技能実習生91職種167作業。特定技能1号14業種、特定技能2号11業種が受け入れで、どの制度においても「ビルクリーニング」は受け入れ可能分野に入っていますが、今後2027年に予定されている大幅な制度改革を前に、先ずは今ある外国人技能実習制度を知り、企業の持続的成長と、技術伝承・育成・労働力の確保のためにチャレンジすることが大切であることを丁寧にご教示頂きました。
後半は、協会会員のアンドユー株式会社 代表取締役 上沼達也氏に、技能実習制度にチャレンジした経緯や募集面接の様子、実習生の現在について動画も交えながら分かりやすくご講義頂きました。また、受け入れ時に会社が用意するもの、準備費用の実例や、実習生たちの感想などをご紹介して頂きました。特に、ビルメンの仕事において、労働生産人口の減少は、会社の縮小を意味する、という危機感や、実習生への創意工夫しながらの教育と同時に、自社の既存社員に対する教育、コミュニケーションの方法、対等に扱う意識づけなどの大切さ、その結果自社が更に活性化したことについて熱くご講義頂けました。
セミナー後のアンケートで、ご好評を頂けましたが、リクエストで多くあったロボット活用の実際について等、今後企画検討をして参りたいと思います。
最後になりますが、今回講師の方々、ご参加の皆様に心より感謝申し上げます。